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健康コラム

俳優
京本政樹さん

Masaki Kyomoto

きょうもと・まさき/ 1959年生まれ。大阪府高槻市出身。時代劇から現代劇まで幅広いジャンルのドラマ、舞台、映画などで活躍。シンガーソングライターとしても活動し、1984年にファーストアルバム『ラブレーの15分』でデビュー。以降、シングル11枚、アルバム15枚を発売し、ライブ活動を精力的に行なう。1988年、俳優業に専念するため、表立った音楽活動を休止。2004年、芸能生活25周年記念アルバム発売を機に、本格的に音楽活動を再開。

今回インタビューさせて頂いたのは、俳優の京本政樹さん。ドラマや時代劇、バラエティ番組でおなじみですが、シンガーソングライターとしてもご活躍中。ベストアルバム完成直後*の京本さんに、音楽活動や若さの秘けつなどについて伺いました。 *2013年3月取材当時

―ベストアルバムのご完成おめでとうございます。全曲ご自身の作詞作曲とのことですが…。

 僕は俳優としてデビューしましたが、もともとはシンガーソングライターをめざしてたんです。世間的には「必殺仕事人」や「高校教師」、「家なき子」やバラエティ番組のイメージが強いと思うんですけど。
 23歳の頃「必殺仕事人」に加入したとき、たまたまその挿入歌を作らないかというお話を頂いて、『哀しみ色の…』や『女は海』といった曲を書いたんです。その頃に書いた曲が50数曲あるんですよ。それを26、7年ぶりに、20代の僕の声、僕の演奏のまま、ベストアルバムとして出しませんかということになったんです。
 いろんな人がCDを出している中で、こうしてアルバムを出させて頂けることはとても幸せに思いますね。

―ライナーノーツ(曲の解説文)も、すべてご自身の執筆とのことですね。

 まあ、どれだけ徹夜したか分からないですよ。自分で作詞作曲してるから、1曲ごとに思い入れがあって。ここんとこ本当はこの歌詞じゃなかったんだよねとか、これはあの方に頼まれて書いたんだとか。いろんな思い出がわき上がってきて、それを書くだけでも3日3晩、徹夜になっちゃいました。
 とんでもない文字数で、字も小さくなるから、「虫メガネをおまけで付けませんか」ってレコード会社の方に言ったんだけど、「さすがに虫メガネは間に合わないです」って言われました(笑)。
 あとは当時の音のバランスを、マスタリングと言ってコンピュータで変える作業もあるんですけど、ちょっと音がこもってるからクリアにしようとか、ドラムの音をもう少し前に出そうとか…。何回も聴き直して〝これでよし〞とするまで、1曲につき1時間くらいかかるわけです。
 全曲仕上げたら朝になってて、今度は曲間を調整。曲と曲の間は、コンサートみたいに、なるべく間髪入れずに行くようにしています。その後全曲聴き直そうとしたら昼を超えてて…スタッフを見るとみんな寝てましたね(笑)。

―作詞作曲をするようになったきっかけは何でしょうか?

 13歳頃から作詞作曲してたんですけど、うちは姉がフルートをやっていて、休日も朝から、ピアノの音がポロンポロンと。その環境で、クラシックへの反発があって、僕はフォークの方に行ったんです。そのうち井上陽水さんとか小椋佳さんが彗星のように出てきて感化されましたね。

―女性の気持ちを歌った詞が印象的ですね。

 女性詞も男性詞も含めて、ロックからバラードから、いろいろな歌を作りためてたんですが、認められたきっかけが女性詞でした。レコード会社の方に「君いくつ?なんでこんな詞が書けるの」って聞かれましたね。その頃はまだ21〜22歳。なんでかと聞かれると、本をよく読んでたからですかね。松本清張さんとか、どろどろとした世界が好きでした。石川啄木や竹久夢二なんかの詩集も読んでましたね。

―最近の俳優業はいかがでしょうか。

 こないだ大河ドラマで、藤原秀衡という、源義経にとっての父親的な存在の役をやったんですけど、それは今までの自分にない役で。初めて白髪を入れてみて、白いひげをつけて、包容力のある父性的な役を演じたんですが、その役が、これからの仕事の幅を広げるヒントになった気がしますね。新しい京本政樹が、これから意外と出てくると思います。

―新しいことに挑戦するときはどんな気持ちですか?

 ワクワクとドキドキと、やっぱり胃が痛いですね(笑)。そりゃ人間、勝手知ったる場所で、親しいスタッフに囲まれてる方が楽ですけど、ただそれだけではいけない。そういうことが、この年齢でやっと分かった気がします。
 そんな新しい冒険をしつつ、一方ではこうして、30年近く前の宝物と言える自分の曲を、もう一度手にしてアルバムを作ってる。「古きをたずねて新しきを知る」という言葉の意味が分かる気持ちです。
 その逆で、新しいことに挑戦することによって初心に戻ることもあって。いまは「冒険」と「懐古」の日々ですね。

―そんな京本さんの、若さの秘けつを教えてください。

 よく聞かれるんですが、何も考えないことですね。もう何歳だからどうしようとか、老けたらどうしようとかあまり考えず、なすがままというか。
 老けてきて白髪になっても、それはそれで魅力が出てくるだろうし。あまり考えすぎず、自分の体が発するサインとともに自然に歩めればいいと思いますね。

京本政樹 『ゴールデン☆ベスト Tokyo Blue ~孤独な天使たち~』
1984~86年、ビクターからリリースされた楽曲より、男女の恋心の機微を歌った大人のラブソングを中心に本人自らセレクト。本人の徹底監修により、全曲デジタル・リマスタリングし、さらに超ロング(14,000字)のセルフ・ライナーノーツつき! 秘蔵の未公開写真も多数掲載しています。
全21曲収録
定価2,000円(税込)
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